妊娠って凄く神秘的なことですよね。
子供を産むために、お腹の中で少しずつ、10ヶ月という月日をかけて育てていきます。
最初は、エコーでも見えるか、見えないかも分からないような非常に小さい胎児が、どんどん大きくなることは、妊婦さんにとって期待と不安が募りますよね。
今回は、そんな妊娠の経過の中から、バニシングツインと呼ばれる現象に目を向けていきたいと思います。
目次
日本の妊娠に対する職場の風潮
一人の母親が、子供を産むということはとても大変なことなんです。
日本では、母子ともに健康に産まれて当たり前と思ってしまうような風潮にあると感じます。
看護師の上司(師長や看護部長など)であっても、「妊娠は病気ではいから、あの人は仕事できたのに、なんでできないの」「つわりは気持ちの問題だから」などと言っている場面を見たことがあります。
実際に私の妻も看護師なのですが、妊娠に対する職場の対応の悪さのため、妊娠を期に退職しました。
女性の多い職場で、なおかつ医療の学習をしているはずの看護師ですら、そのようなことを言われてしまうのですから、男性上司の多い一般企業では妊婦さんの肩身は非常に狭いと言えるでしょう。
バニシングツインとは
バニシングツインとは、双子を妊娠した場合にのみ起こる現象で、妊娠初期の段階で双子のうちの片方の胎児だけが消えてしまうことをいいます。
日本では「双胎一児死亡」と言われています。
消えるといっても急に消えてしまう訳ではなく、片方の胎児が健全に成長することができずに、徐々に母体に吸収されていきます。妻が言うには「片方の胎児が紙のように薄くなっていってしまう」ようです。
原因としては、詳しくは分かっていないようです。しかし、妊娠初期に起こるため他の流産と同様に染色体異常などが原因で起こり、もう片方の胎児の妊娠を維持していくために吸収されるといわれています。
バニシングツインを知ったきっかけ
バニシングツインって何だろう?
そう思ったのは、妻が妊娠したことがきっかけです。
今は、第二子を妊娠中なのですが、その子は妊娠初期は双子だったのです。
最初は双子は、元気な心拍がエコー上で見ることができました。しかし、定期検診に行った際に妻は医師に片方の胎児の心拍が聞こえないことを言渡されました。
検診から戻ってきた妻は泣いていました。忘れられません。
私自身、双子だと思っていました。その為、上手く言葉にはできないのですが、すごく悲しい気持ちになりました。
妻もとても落ち込んでいます。今は、悲しい感じは表にはあまり出しませんが、ずっと悲しい気持ちにでいるのだと思います。もう一人の子が元気に育っていることがせめてもの救いのように感じます。
妊娠は健康に産まれることが当たり前ではないということ
ここで、分かってほしいことは妊娠は病気ではないのですが、いろいろなリスクが高いということ。
そして、流産などで子供を失った親は他の人の眼には見えない傷をおっている可能性があるということです。
世の中の部下を持つ上司の皆さん。部下に妊娠を報告されたら祝福してください。そして、その部下が体調不良で休みを申請したならば快く休みにしてあげてください。休みを申請するだけでも、その部下はすごく悩んでいます。
また、流産などで子供を失ったあなた。その悲しみは非常に深いものだと思います。その悲しみは、多分あなたにしか分からないものでしょう。
私自身も、妻の悲しみは分かりません。私も悲しいのですが、妻は更に悲しい気持ちであるのだと思います。
そんな私がこんな事を言える立場ではないかもしれませんが、亡くなった子供の分まで幸せになってください。そして、そのパートナーである旦那さんや彼氏などは、優しく接して支えてあげると共に、その子を忘れないでください。
私自身も、なかなか妻に優しくできていないと思うので、頑張ります。
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