SR(サイナスリズム:洞調律)とNSR(正常洞調律)の違い-心電図を見分ける


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NSR(ノーマルサイナスリズム)とSR(サイナスリズム)は何が違うの?
と言うような質問を受けたことがあります。

どちらも、SRと呼ばれますがいったい何が違うのでしょうか?
今回は、NSRとSRの違いについて説明してきます。

 

目次

SR(サイナスリズム:洞調律)とは

SRとは洞調律と呼ばれ、刺激伝導系を順番に、規則正しいリズムで電気刺激が伝わっている状態をいいます。

刺激伝導系を見ていきましょう。
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洞結節から始まるこの刺激伝導系を順番に、規則正しいリズムで電気刺激が伝わっている状態がSRの条件です。

波形も見ていきましょう。
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波形でいいますと

P波があって
それに続くQRS波が出ています。

そして、P-P間隔、R-R間隔は等しくなります。

 

ここで1つ、少しだけ紛らわしい話をします。

SSS1型や洞性頻脈について思い出してみてください。
これらの波形も、P波があって、それに続くQRS波が規則正しいリズムで発生していますよね。

気づいた方もいると思いますが、

心拍数が60回/分以下のSSS1型や100回/分を超えてしまう洞性頻脈も、刺激伝導系を順番に規則正しいリズムで電気刺激が伝わっているためSRとも呼べるのです。

復習したい方はこちらから
SSS1型
洞性頻脈

 

NSRとSRの違いとは

それでは、SRについて知ったところで本題に入りたいと思います。

NRSとSRの違いは心拍数です。

NSRとは正常洞調律と呼ばれます。
教科書に1分間の心拍数の正常値は60~90回/分と言われていますよね。

その範囲にあるSRをNSRと言うのです。

NSRとSRを分けて考える必要はあまりありません。

心拍数には個人差があります。

その人のもともとの心拍数から、現在どうなっているのかを考えていくことが大切です。

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