ペースメーカーの出力と感度とはーペーシングとセンシングの閾値

ペースメーカーの設定を行う際に、出力と感度が設定されます。

そもそも、出力や感度とは何なんでしょうか?
どうやって決められるのでしょうか?

今回は、そんな設定の方法を学んで、実際の看護にいかしていきましょう。

閾値とは

ここでは、出力と感度を理解するために、まず閾値について知っているといいでしょう。

閾値とは、その現象を起こすために生じる必要最小限の刺激(量)をいいます。

聴覚に対する音で例えると、音量を小さい順番に1からどんどん大きくしていくとします。実際は音が出ているにも関わらず、10の時の音量でやっと音と認識できたとします。
そうすると、その人にとっては10の音量が必要な最小限の刺激ですので、そこが聴覚の閾値ということになります。

閾値について、知ったところで、本題の出力と感度についての説明にいきます。

 

出力とは


ペースメーカーでの出力とは、心臓を動かしてあげるために流す電気の量をいいます。

そして、ここで重要になるのがペーシング閾値です。
ペーシング閾値とは、心臓が動くのに必要な最低電気量をいい、V(ボルト)で表されます。
ペーシング閾値は、大きすぎると心筋障害が起きたり、バッテリーの消耗が早くなるため、低いほうが良いといわれています。

どのようにペーシング閾値を設定していくのかというと、(例として0.5V刻みで設定進めていく)
①1.5Vの電圧で心臓が動いた(ペーシングがのった)
②1Vの電圧でも心臓が動いた(ペーシングがのった)
③0.5Vの電圧では心臓は動かなかった(ペーシングがおちた)
↓↓↓
この人のペーシング閾値は0.5Vの一つ上である1Vということになります。

ここで、判明したペーシング閾値を元に出力を決定していきます。

出力は、安定して心臓が動くように、ペーシング閾値ぎりぎりではなく、少し余裕をとって設定する必要があります。(閾値は常に一定とは限らないため、ぎりぎりすぎるとペーシングがのらないことがあるため)

この例のように、1Vがペーシング閾値であるならば、2Vや3Vで設定される必要があります。

 

感度とは


ペースメーカーでの感度とは、心臓が収縮したか、収縮していないかを判断するための数値をいいます。
ペースメーカーは、常に心臓の自己収縮(自己QRS波)があるかを監視しています。そして、心臓の自己収縮があればペーシングせず、自己収縮がなければペーシングするという判断をしています。

センシング閾値とは、ペースメーカが自己脈を認識するために必要とされる最も低い心内波(自己QRS波)のことをいい、mV(ミリボルト)で表されます。
センシング閾値は、低すぎるとT波やノイズ、筋電位などを感知してしまいフェラーの原因となってしまうため、高いほうが良いといわれています。

なぜかというと、ペースメーカーは自己QRS波を壁越しに見ているようなものだからです。
例として図を作ってみました。この図では、赤い壁の奥にPQRST波があると思ってください。


そうすると、赤い壁からは自己QRS波の高い波しか見えませんよね?この壁を越えて見えたものをペースメーカーは自己QRS波だと判断するのです。
この壁が低すぎる(センシング閾値が低い)と、自己QRS波以外のちょっとした高めの波(例えばT波など)も壁を越えてペースメーカーから見えてしまうため、ペースメーカーはT波などでも自己QRS波が発生したものだと勘違いをしてしまうのです。

それでは、センシング閾値をどうやって設定していくかを例として表すと、
①まずは、1mVで見てみます。


センシング閾値が低すぎて(感度が鋭すぎて)T波でも、自己QRS波と判断してしまっています。

②続いては、2mVで見ていきます。

ちょうど良い感じですね。

③今度は5mVで見ていきます。

自己QRS波しか見えていませんが、センシング閾値が高い(感度が鈍い)ため、自己QRS波の大きさの変動があった場合にフェラーとなってしまう可能性があります。
↓↓↓
この結果から、最も低い自己QRS波は5mV付近であるため、センシング閾値は約5mVであることが分かりました。

感度は、安定して心臓が動くように、センシング閾値ぎりぎりではなく、少し余裕をとって設定する必要があります。(閾値は常に一定とは限らないため、ぎりぎりすぎるとセンシングできないことがあるため)

この例のように、5mVがペーシング閾値であるならば、その1/3程度の1.5~2mV位で設定される必要があります。

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