直腸内与薬の方法ー座薬の入れ方

目次

目的と適応

目的

肛門から直腸内に坐薬を挿入することにより、薬剤が直腸粘膜から吸収され、全身または局所の薬効作用を期待するものである。
・全身作用:鎮痛、解熱、消炎、抗菌、抗喘息、制吐など
・局所作用:排便促進、痔などの消炎、鎮痛、殺菌など

適応

  • 経口与薬が適さない場合:悪心、嘔吐、意識障害、嚥下機能障害など
  • 注射投与が困難な在宅で使用する場合
  • 局所的な作用を期待する場合:痔疾患、便秘

 

必要物品

  • 与薬指示書
  • 薬剤(座薬や軟膏)
  • 使い捨て手袋
  • 潤滑剤(ワセリン、オリーブ油、グリセリンなど)
  • ディスポーザブルガーゼまたはティッシュペーパー
  • ビニール袋
  • バスタオルまたはタオルケット

 

《必要時》

  • おむつ
  • 防水シーツ
  • 便器
  • ポータブルトイレ

 

手順

1.指示書で、日付、氏名を確認し、薬剤名、投与量(1回量・1日量)、投与方法、投与時間、投与目的を確認する。

・誤薬が無いよう、薬剤の投与目的を確認し、疑問や不明点があれば医師に確認する。
 2.薬剤を準備する。
同じ薬剤でも規格(薬剤量)が異なるものもあるため注意が必要。
3.ベッドサイドに医師の指示書と薬を持参し、患者本人であることを確認する。

患者誤認防止のための6R-看護師の医療安全で誤薬を防ぐ

 4.医師から説明を受けているか確認し、目的や方法、所要時間を説明し同意を得る。
必要時には医師に説明を依頼する。
5.患者の排便状況、バイタルサインを確認する。排便目的以外の坐薬の場合は事前に排便を促す。
便の貯留があると、直腸粘膜からの吸収の妨げになる。
6.カーテンを閉め、羞恥心に配慮しプライバシーに配慮する。
7.仰臥位または右膝を曲げた左側臥位(左シムス位)をとれるようにし、肛門部が十分に見えるように体位を整える。(必要に応じて介助する。)小児は仰臥位でよい。
これらの体位は肛門を確認しやすく、外肛門括約筋が弛緩しやすくなる。また、シムス位は挿入した坐薬や便が排出されるリスクを軽減する。
プライバシーに配慮し下半身にタオルなどをかける。
8.手指消毒を行い、手袋を装着する。
微生物の伝播を防ぐ。

個人防護用具の着脱ースタンダートプリコーション(標準予防策)の実施

感染予防のための衛生学的手洗い

10.ガーゼに潤滑剤を出し、潤滑剤を坐薬の先端部分につける。
摩擦を軽減して挿入をスムーズにし、直腸粘膜の損傷を予防する。
11.利き手でないほうで肛門部が見えるように視野を確保し、利き手で座薬を持つ。
12.挿入時は口呼吸を促し、坐薬を先端から4~5cm奥まで(第二関節付近まで)挿入する。
・口呼吸をすることで下腹部と肛門括約筋の緊張がとれ、座薬が挿入しやすくなる。
・肛門括約筋は異物を排泄しようとする働きがあるため、それを越えた位置に挿入しないと腹圧で坐薬が排出されてしまう。
13.肛門をティッシュペーパーやガーゼでしばらく押さえる。
ガーゼを外した後は、下肢を伸展させると肛門括約筋が収縮しやすくなり、座薬が体外へと排出しにくくなる。
14.患者に終了したことを告げる。
排便を目的とした場合は、10~20分程度排便をしないように説明する。
15.手袋を外し、手指衛生を行う。
16.患者の衣服を整え、カーテンを開け環境を整える。
17.再び使い捨て手袋を装着し、使用した物品を適切な方法で片付ける。
18.手袋を外し、手指衛生を行い、与薬後の状態を観察する。
薬剤によっては血圧低下などをきたす場合がある。
19.カルテに記録する。

動画

禁忌

  • 下痢や下血がある場合
  • 直腸内の粘膜に異常がある場合
  • 立位での坐薬挿入

直腸内で薬剤が吸収されるまでの時間

・直腸内に挿入された座薬は20~30分をかけ体温で融解・拡散し、直腸上皮の脂質膜を透過し血流へと進んでいく。

・直腸下部から吸収された薬物は肝臓での初回通過効果を受けないため、直接、下大静脈に入る。(筋肉注射と同様の血中動態を示す。)

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