経鼻経管栄養法の手順と看護

目的と適応

目的

  • 摂食・嚥下機能障害患者や食欲低下などで、消化吸収機能は保たれているが経口摂取できない、または不十分な患者に対し、鼻腔から消化管内に通したチューブを用いて栄養補給を目的としている。

 

適応

  • 消化管機能は保たれているが、上部消化管の通過障害や意識障害などにより経口摂取ができない、あるいは経口摂取だけでは必要な栄養を充足できない場合で、チューブ留置期間が短期間(4~6週間以内)と判断される患者。

 

必要物品

  • 経腸栄養剤
  • 栄養ボトル
  •  栄養チューブ
  •  輸液スタンド
  •  使い捨て手袋
  •  ガーゼ
  •  微温湯

 

《必要時》

  • 経腸栄養ポンプ
  •  コネクターカテーテルジョイント
  • カテーテルプラグ
  • 薬剤
  •  聴診器
  • 簡易懸濁法容器

 

手順

※ここでは、胃管チューブはすでに挿入されているものとします。

経鼻的胃管挿入の手順と看護

2017.05.27

1.必要物品を準備する。

①手指消毒後、手袋を装着する。

②医師の指示を確認後、イリゲーターを点滴スタンドに吊るし、栄養チューブをクランプ後、指示された栄養剤を入れる。

・栄養剤に含まれる栄養素は、温めることにより細菌が繁殖しやすくなるため、常温での保存が推奨されている。
・栄養チューブは、静脈ラインとの誤接続を防ぐため、必ず専用のものを使用する。

③栄養チューブの点滴筒を半分程度まで満たし、チューブ先端まで栄養剤を流してチューブ内の空気を抜く。

不要な空気注入による胃部膨満を避けるため。

※白湯も注入する場合には、先に白湯を注入する準備をする。

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水分は栄養剤に比べ、胃からの排出時間が短いため、栄養剤の前に白湯を注入する方が胃内容物が少なくなり胃食道逆流が起こりにくい。

2.患者の準備を行う。

①患者本人であることを確認後、経腸栄養の目的・手順を説明し、同意を得る。

・患者誤認による後投与を防ぐため。
・手順を説明することで患者の不安を軽減する。

②患者に排泄の有無を確認する。必要時にはおむつ交換を行う。

③患者の体位を整える。(座位、30~45度の上半身挙上が推奨されている)

栄養剤の胃から食道への逆流、気管への流出・誤嚥を予防する。

④カテーテルの固定の状態、挿入の長さ、注入用のカテーテルであることを確認する。

毎回、投与直前にカテーテルの固定と挿入の長さ(マーキングの位置)を観察し、カテーテルがずれていないことを確認する。カテーテルがずれている場合には、気管へ投与してしまう可能性があるため避ける。

⑤カテーテルチップシリンジを用いて胃泡音の確認、胃内容物の吸引を行い、カテーテルが胃に入っていることを確認する。

胃泡音のみでは誤認が多く、胃内容物やマーキング位置を確認することが推奨されている。

3.栄養チューブを、胃管カテーテルに接続する。

4.クレンメを徐々に開放し、指示された投与速度で開始する。

・投与速度が急激に上がることで、下痢や嘔吐などの消火器症状が出現しやすくなるため、段階的に投与速度を上げていく。
・持続投与や微量投与の場合は、経腸栄養ポンプを使用すると確実に管理することができる。

5.投与中は消化器症状や呼吸状態、接続部やカテーテルの固定・屈曲、体位、適切に投与されているかに注意して観察する。

自力で体位を変えられない患者の場合には、適宜訪室し体位が崩れないようにする。体位が崩れることにより患者の苦痛の増大や誤嚥リスクが高くなる。

6.投与終了後、クレンメを閉め栄養チューブの接続を外し、カテーテルチップシリンジで白湯を20~30ml注入する。

カテーテル内の経腸栄養剤残留による細菌繁殖や閉塞を防ぐ 。

※薬剤を注入する場合には、栄養剤投与終了後、白湯投与前に懸濁容器で微温湯に溶かした薬剤を胃管に接続し注入する。

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7.胃管カテーテルをカテーテルチップシリンジから外し、胃管カテーテルの接続部のキャップを閉める。

胃管カテーテル内への逆流を防ぐため。

8.患者の妨げにならないよう胃管カテーテルをまとめ、寝衣などに固定する。

9.終了したことを告げ、投与後30~60分は、座位、または30~45度の上半身挙上を保つよう説明する。

栄養剤の逆流を防ぎ、胃から十二指腸への流出をスムーズにする。

10.後片付けを行う。

栄養ボトルはよく洗浄し、十分に乾燥させることで、栄養剤が腐敗し細菌が繁殖することを防ぐ。

11.カルテに記録する。

 

注意事項

  • 栄養剤投与中に胃管カテーテルが抜けてしまった場合には、バイタルサイン・呼吸状態を観察しすぐに投与を中止し医師へ報告しましょう。
  • 胃管カテーテル自己抜去のリスクが高い患者の場合には、家族などに同意を得て抑制することが必要な場合があります。

 

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