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今回は心電図モニターでできることと、12誘導心電図との違いについて説明していきたいと思います。
目次
心電図モニターでできること
心拍数の計測
心電図モニターの最大の目的はである心拍数の計測です。
心電図モニターでは、高い波であるQRS波とQRS波の間隔から心拍数を計算します。
しかし、R波の高さによってはダブルカウントとなるなどの可能性もあるため、最終的な心拍数の把握は看護師の確認が必要になります。
ある程度の不整脈を判断できる
心電図モニターでは、刺激伝導系の情報を波形として表示するため、不整脈を判断する材料となります。
しかし、一般的に使用される心電図モニターの3点誘導は、下図のような12誘導のⅡ誘導と近い波形を表示します。
Ⅱ誘導は12誘導の中の一つでしかありません。
そのため、全ての不整脈を判断することはできないです。
長時間のモニタリングに適している
12誘導心電図では長くても数十秒の装着しかできません。さらに臥床している必要があります。
しかし、心電図モニターであれば3つの電極を付け、心電図モニターを装着したままで生活することができます。
心電図モニターで長時間のモニタリングを行うことで、不整脈を発生しやすい時間帯と、その時の活動内容についてある程度知ることができます。
モニターの種類によってはSpo2、動脈圧、中心静脈圧などのモニタリングが可能
心電図モニターには、小型で持ち運び可能なテレメーター送信機、ベッドサイドに設置しモニター画面をすぐ見ることができるベッドサイドモニターがあります。
小型のテレメーター送信機では多くの情報を得ることはできません。心拍数の他は計測できてもSpo2くらいです。
ベッドサイドモニターではSpo2の他、非観血的血圧、観血的動脈圧、中心静脈圧など様々な情報を得ることができます。
重症度の高い、集中治療管理を行っている患者にはベッドサイドモニターを用います。
※心電図モニターでは呼吸数も計測できるようにはなっていますが、これは電極間の電気抵抗変化から呼吸回数を測定しているため、装着中の患者のわずかな体動を感知して呼吸数に反映してしまうことも多々あるため、正確な呼吸数は看護師自身が実測するする必要があります。
モニター心電図と12誘導心電図の違い
心電図モニターと12誘導心電図との最大の違いは不整脈の診断ができるかどうかです。
先ほどもありましたが、心電図モニターでは12誘導の中の一つの誘導しか表示することができません。
つまり、心電図モニターでは心臓を一つの方向からしか見ることができていないのです。
心臓の一つの方向からしか見ていないのに不整脈を判断することはできません。
12誘導心電図では、心臓を12方向から見ているため、心電図モニターよりも心臓全体を見ることができます。
モニター心電図では表示されない不整脈も、12誘導心電図では表示することができます。
そのため、12誘導心電図で不整脈の確定診断ができるのです。
その他の違いを上げるならば、12誘導心電図は長時間のモニタリングに適していない、Spo2・動脈圧・中心静脈圧・呼吸数などは測定できないことが上げられます。
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