適切な単位を投与するためのインスリン専用注射器ー医療事故防止の知識

病院で仕事をしていると、ほとんどの病棟で看護師がインスリン製剤を使用すると思います。それほどまでに日本での糖尿病患者は増加傾向です。

そして、定期的に新人看護師のインスリン投与量間違い、過剰投与してしまったために起こる事故があります。
最悪の場合には患者が死亡してしまうという最悪のケースへと発展してしまう可能性があります。
せっかく看護師免許を取得したのに、そんな事故を起こしてしまっては今後看護師としては働けなくなる可能性があります。

そのような事故が発生しないような知識や先輩看護師のフォローが必要ですが、先輩看護師にどうしても聞きにくい環境での事故もあるようです。

今回は、インスリン単位間違いの事故が起きないよう、新人看護師に見てほしい記事です。

インスリン製剤について

血糖値を良好に保ち、糖尿病合併症の発症または悪化を防ぐことを目的としてインスリン製剤は投与されます。
インスリンの効果としては、血糖値を低下させることです。

インスリン製剤は、「バイアル製剤」や「カートリッジ製剤」、「ブレフィルド製剤(インスリンがセットされた使い捨てタイプ)」など、多くの種類の製剤があります。

その中でも、インスリン専用注射器を用いて看護師が投与する場合には、バイアル製剤を使用します。
バイアル製剤を使用する場面としては、患者に皮下注射する場合や点滴に混注する場合などです。

 

インスリン投与で専用注射器を使用する理由

専用注射を使用する理由としては、インスリンを使用するときの量として「単位」というものを用いるためです。
1単位=0.01mlときわめて少量です。
医師からも、「〇単位投与」という指示がでます。

インスリン専用注射器は、1単位ずつ正確に投与できるよう細かく目盛がきざまれています。
しかし、一般の注射器では目盛がインスリン専用注射器に比べると大きくなってます。そのため、一般用の注射器で正確な量を吸い上げることは困難なのです。

インスリン専用注射器の例としては、上図のようなものです。

 

インスリン投与による事故

インスリン投与による事故では、「インスリンを専用の注射器で投与することを知らなかった」という場合があります。知らないために、一般の注射器を使用してしまい、「単位」ではなく「ml」で投与してしまうのです。

先ほどもあったように「1単位=0.01ml」です。
仮に6単位投与するという医師からの指示があったとします。

本来であれば、「6単位=0.06ml」です。
しかし、間違って「6ml」を投与したとすればどうなるでしょう?

「6ml=600単位」ということになります。
実に指示量の100倍もの過剰投与になってしまいます。

インスリンの過剰投与を行うことにより、低血糖に陥ります。

血糖値の正常値としては70~109mg/dlです。
そして、70mg/dlを下回ることによって様々な低血糖症状が出現します。低血糖症状としては以下のようになります(個人差があります)。
70mg/dl未満⇒軽度の低血糖で交感神経系の症状(冷汗、手指振戦、動悸など)が出現
50mg/dl未満⇒中等度の低血糖で中枢神経系の症状(頭痛、眼のかすみ、集中力の低下など)が出現
30mg/dl未満⇒高度の低血糖で痙攣発作や低血糖昏睡に陥り、最悪の場合には死に至る

低血糖は非常に怖いですね。

 

事故防止のためにできること

インスリンをバイアルから注射器に吸い上げる時には、インスリン専用の注射器を使用すること。そして、インスリン製剤を吸い上げた後には、その単位が正しいのか他の看護師とダブルチェックすることを徹底しましょう。

ダブルチェックすることにより、もしも間違いがあったとしても、もう一人の看護師が気づいてくれます。

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2017.05.23

また、全てにおいて共通することではありますが、分からないことは先輩看護師に確認するようにしましょう。怖い先輩に聞いて怒られるよりも、事故を起こしてしまうほうが大問題です。
仕事では、自分の身は自分で守らなければなりません。分からなかったでは済まないこともあるのです。

病院などの各施設においても、新人職員やインスリン製剤を使用したことのない職員に対しての指導や講義を行うことで、未然に防げる事故です。
先輩看護師も、優しく教えてあげてくださいね。

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