病院にいくと、症状や状態に合わせた薬が処方されると思います。
それをしっかり内服していても病気が悪化することもあると思います。
しかし、なかには自分の判断で内服を中断してしまう場合があります。
その結果、知らず知らずのうちに病気が進行してしまい、様々な症状が出現し病院へ・・・。
そして、入院治療が必要に・・・。
このように、薬が処方されているにも関わらず内服をしないために、病状が悪化し入院となる患者は結構多くいるのもです。
今回は、そのような患者に対してどのような指導を行っていくことが必要なのかを考えていきましょう。
目次
なぜ内服を中断してしまうのか?
そもそも、なぜ内服を中断してしまうのかが分からなければ指導などできませんよね。
そこで、はじめに内服を自己中断してしまう患者の心理を考えてみましょう。
自己中断されやすい薬としては、降圧薬(血圧を下げる薬)や糖尿病薬(血糖値を下げる薬)、利尿薬(尿を多く出す薬)などがありますね。
自己中断する心理として大きいものは、薬を内服しても、内服しなくても身体の状態が大きく変わらないことが関係しています。
降圧薬や糖尿病薬を内服するような患者は、もともと高血圧・高血糖状態に身体が慣れているため、正常な人が異常を感じる数値であっても何も感じない場合が多々あります。
そのため、内服をしていても、内服をしていなくても身体の状態が大きく変わることありません。
すると、身体の状態は変わらないのに薬を内服することに関心がなくなり、内服するということや病院に行くということが煩わしくなってしまいます。
結果として、内服もせず、病院にも行かず(または病院に行っても薬は内服しないため、自宅に薬が大量に残り)いつの間にか身体の状態は入院しなければいけないほどに悪化してしまうのです。
利尿薬の場合には、ちょっと違う心理があるかもしれませんね。
利尿薬は、心臓の機能などが低下し、体内に余分な水分が残ってしまう場合に使用されます。
そのため、内服することにより尿の回数が増えます。
その尿の回数が増えることを嫌って薬を自己中断してしまうことがあります。
内服薬の自己中断させないために
内服を続けることも、中断することも患者本人の意識しだいであるといえます。
しかし、内服を続けるために意識付けをすることも看護師の指導の仕方しだいです。
どうすれば、内服を継続できるよう指導できるのか考えていきましょう。
疾患の病態について
まずは、患者自身が抱えている疾患の病態について理解してもらう必要があります。
疾患を理解しなければ、なぜその薬が処方され、内服しなければいけないのかが分かりません。
それでは、内服を中断してしまう心理も理解できますね。
内服を継続していくためには、疾患の理解が必要です。
薬の効果について
疾患を理解したうえで薬の効果についても指導する必要があります。
どのように薬の効果があるのかを理解していると、その薬を内服しなければいけないということを思ってくれると思います。
内服の中断によって今後考えれる病気の進行について
内服中断によって今後考えれる病気の進行を理解することで、自分のリスクを知ることができ、そうならないように薬を内服しなければいけないということを理解してもらえます。
家族の協力を得る
それでもダメな場合や、高齢・認知症などにより薬の管理ができない場合には家族の協力を求めることも必要です。
その場合には、家族にも疾患の病態や薬の効果などを指導することが必要です。
家族が気にかけてくれることによって薬の内服継続することができます。
まとめ
内服薬を自己中断せず、継続してもらうためには患者の心理や生活習慣を考えることが大切ですね。
入院中によくコミュニケーションをとり、信頼関係を形成し、よりよい指導へとつなげていけるといいですね。
内服薬は継続が大切です!!!
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