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換気様式とは
人工呼吸器では多くのモードの呼び方があります。
しかし、それは呼び方は違いますが、基本的なことはほとんど同じになります。
そもそも換気様式とは何でしょうか?
それは、人工呼吸中の吸気時にガスを送る方式のことをいいます。
換気様式には大きく以下の2つに分けることができます。
・量規定換気(VCV)
・圧規定換気(PCV)
それではそれぞれについて説明していきます。
①量規定換気(VCV)
VCVのVCはVolume Control(ボリュームコントロール)です。
量規定換気とは、設定した1回換気量(分時換気量)により吸気と呼気を切り替える様式です。
例としてあげるのならば
500mlの1回換気量を設定します。人工呼吸器は吸気時にその500mlという換気量を体内へと供給します。500ml全てが供給されると呼気へと切り替わります。
量規定換気の特徴は
・1回換気量が一定に供給されます。
・コンプライアンス(肺の膨らみやすさ)や気道抵抗が変化しても1回換気量は一定に供給されます。しかし、一定の量を供給してしまうために最高気道内圧が変動します。
・リーク(空気の漏れ)があった場合には、設定された一回換気量が供給できません。そのために最高気道内圧が低下してします。
VCVでの観察のポイントは、気道内圧の変化に注意することです。
機械は指示された量を一定に供給してしまいます。
その量が、その患者にとって多くても、少なくてもです。
多かった場合は気道内圧が上昇しすぎて気道の損傷につながりますし、少ない場合は換気が十分に行えていないことになります。
②圧規定換気(PCV)
PCVのPCはPressure Control(プレッシャーコントロール)です。
圧規定換気とは、設定した最高気道内圧により吸気と呼気を切り替える方式です。
例としてあげるのならば
10cmH2Oという圧を設定します。人工呼吸器は吸気時に気道内圧が10cmH2Oに達するまでガスを送り続けます。そして、その圧に達すると呼気へと切り替わります。
圧規定換気の特徴は
・吸気中の最高気道内圧が一定に保たれます。
・多少のリークがあっても一定の1回換気量が得られます。
・コンプライアンスや気道抵抗の変化によって1回換気量が変動します。
PCVでの観察のポイントは、1回換気量の変化に注意することです。
機械は指示された最高気道内圧になるようにガスを送り続けます。
その送るガスの量が多くても、少なくても設定した圧に達するまで送り続けます。
多い場合は1回換気量が多くなるため肺胞の損傷につながります。少ない場合には換気が十分に行えていないことになります。
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