患者誤認防止のための6R-看護師の医療安全で誤薬を防ぐ


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人間は間違いを起こす生き物です。それは、医療の現場でも起きてしまいます。

内服薬や注射薬の内容物の間違いや、患者の取り違いなど、これまで様々な誤認による医療事故が起きています。

時には、生命に関わるような重大な医療事故が起きています。

そのような医療事故が起きないように様々な対策がなされています。その一つが患者誤認防止のための6Rです。

目次

6Rとは

6Rとは、正しい患者、正しい薬品名、正しい時間、正しい投与経路、正しい量、正しい目的を確認することです。そうすることにより誤薬や患者誤認を防止することを目的としています。

正しい患者(Right Patient)

患者の確認には、同姓同名の患者との誤認を防ぐために氏名、生年月日、IDなどで確認する。

また、リストバンドによる照合や患者自身にフルネームを名乗ってもらう確認方法が有用です。

看護師から「○○さんですよね」と言われると、患者さんは名前が違っていてもとっさに返事をしてしまう場合もあるため危険です。また、ベッドネームでの確認も、万が一違う患者さん(認知症の場合などで)寝ている場合もあるため注意が必要です。

 

正しい薬品名(Right Drug)

名前が似ている薬品が多くあり、十分に注意することが必要です。

過去にもそのようなアクシデントは多数発生しており、あまりにも間違いが多い薬品は薬品名自体が変更になっているものもあります。

必ずダブルチェックが必要です。

また、薬品名が合っていても規格(容量や濃度)が数種類ある場合があります。(例としてボルタレン座薬12.5mg、25mg、50mgがある)薬品名とともに規格も確認しましょう。

濃度によっては、希釈しなければいけない薬品や、投与経路が異なってくる場合があります。

有効期限も切れていないか確認しましょう。

 

正しい時間(Right Time)

指示の日付と異なっていないか確認が必要です。

24時間表記にすることで、間違いを予防することになります。

また、特に高齢者や小児では投与速度にも注意が必要です。

 

正しい投与経路(Right Route)

投与方法の確認も必要です。

薬品によっては単独で投与しなければ配合変化を起こしてしまうものもあります。

また、中心静脈カテーテルでダブルルーメン以上の場合は、ラインによって太さや投与される位置が微妙に異なるため、どのラインから投与するか確認が必要です。

 

正しい量(Right Dose)

薬品の単位や量が指示されているものと同様かを確認する必要があります。

アンプル・バイアルなどの数だけではなく、mgやmlといった単位も確認しましょう。

ちなみに、インスリンでは専用の注射器を使用し、○単位という表現がされるため、間違って普通のシリンジで準備しないよう注意が必要です。

 

正しい目的(Right Purpose)

指示された薬品が、患者さんにとってどのような目的で使用されているのかを確認・理解しておきましょう。

そうすることで、不要な投与に気付いたりすることもでき、医療事故を防ぐためにもなります。

 

まとめ

薬品を準備する際には、薬品を手にした時、薬品を投与する時、薬品の投与が終了した時の3回確認することが原則となっているようです。(もちろんその施設によって決められたルールがあると思いますが。)

しっかりと、事前の確認を行い医療事故を予防し安全な医療を目指していきましょう。

それは、患者さんだけでなく、あなた自身を守ることに繋がります。

 

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