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前回、人工呼吸器の3つの目的についてのお話をしました。
簡単に説明をつけたのですが、なんだか分からないと思う方もいると思います。
今回から3回に分けてそれぞれについて少しだけ詳しく説明していきたいと思います。
肺のガス交換異常の是正とは
肺のガス交換異常の是正となると凄く難しそうな言い回しですよね。
要は、換気不全を改善するためのものです。簡単に言うと、肺での換気が上手にできるよう手助けしているわけですね。
そもそもなぜ換気不全を改善しなければいけないのかというと。
「換気」とは、呼吸により肺胞に酸素を取り込み、肺胞と毛細血管の間でガス交換を行った結果、体内で生産された二酸化炭素を排出することをいいます。
この換気が上手くいかず換気不全の状態になると二酸化炭素が蓄積し、PaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)が上昇することになります。
二酸化炭素は血液のpHを酸性に傾けますね。そうなるとpHは低下し、呼吸性アシドーシスの状態になります。
pHは7.2を下回ると生命は危険な状態となります。(ちなみに正常血液のpHは7.4±0.05です。)
そのため、換気不全は改善する必要があるのですね。
換気不全の状態が起こる疾患は以下のようなものがあります。
・呼吸筋自体が機能しないALS(筋萎縮性側索硬化症)など
・脳の障害により呼吸運動の命令が伝わらない場合(意識障害、脳死など)
・気管が狭窄または閉塞する場合(喘息、気道閉塞、COPDなど)
・死腔量が増加してしまう肺血栓塞栓症など
このような場合に人工呼吸器を装着し、適切な肺胞換気量を維持することができます。
そうすることにより、換気不全は改善され血液のpHも正常値へと改善されることになります。
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