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酸塩基平衡のまとめのラストはアニオンギャップについてです。
目次
アニオンギャップ(AG)とは
アニオンとは「陰イオン」という意味です。
ギャップとは「ずれ」や「差」という意味です。
体内には陽イオンと陰イオンがあり、2つの合計値は同じになります。
そして、アニオンギャップは陰イオンの中の「その他」に当たる部分のことを指します。
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陽イオン:主にNa+
陰イオン:Cl-、HCO3-、その他
上記のような陽イオン・陰イオンの分け方になります。
そして、陽イオンと陰イオンの合計値が同じになるため
Na+ ー(Cl- + HCO3-)= AG
この式でアニオンギャップを導くことができます。
アニオンギャップの異常
アニオンギャップにはアルブミンなど様々な物質が含まれています。
先程のアニオンギャップを導く式に当てはめると、通常(アニオンギャップ基準値)はその数値が「10〜14」になります。
アンニオギャップは「正常」か「増加」の2パターンです。
増加している場合には必ず「代謝性アシドーシス」があります。
これが何を表すのかというと
↓↓↓
例として、嘔吐している患者さんを発見したとします。
血液ガスのデータ上
pH;7.41
PaCO2;40
HCO3-;25
この数値を見ると特に問題はなさそうです。
しかし、採血データを見ると
Na;153
K;6.0
Cl;104
BUN;110
Cr;9.1
Na、Cl、HCO3-が揃っているためアニオンギャップを計算することができます。
153ー(104+25)=24
この結果から、アニオンギャップが増えているため原因として代謝性アシドーシスがあります。
血液データから読み取っている人もいると思いますが、この患者さんは腎不全の状態です。
つまり、腎不全による代謝性アシドーシスです。
それなのに、血液ガスのpHは正常値でした。
それはなぜでしょう??
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発見時にこの患者さんは嘔吐してました。
つまり、嘔吐によって代謝性アルカローシスも合併していたのです。
アシドーシスとアルカローシスを合併するとpHが正常範囲に戻ってくることがあります。
こうした状態のことを考えるためにもアニオンギャップが必要になります。
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