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注射をしていての経験談
注射って痛くて嫌ですよね。
注射を受けるのが好きなんていう人はごく少人数だと思います。
そして、看護師として働いていると、必ずといっていいほどぶち当たる壁があります。
それこそが、注射です。
最初は、恐る恐る学生や新人看護師同士で練習を重ね。
いざ、実際の患者さんに実施する時には、手は震えてきますよね。
ハッカ油も経験し、ほとんどの看護師が経験していることだと思います。
そんなこんなで、失敗や患者さんに痛いと言われながらも、経験を積んでいくものですよね。
しかし注射の実施者が、経験の少ない新人でも、経験を積んだベテランであっても、はたまた医者であっても、痛い時と痛くない時がありますよね。
実際にハッカ油が、日常の業務で同じ患者さんに注射を行っていても、「痛い」という時もあれば、「あなた上手ね。痛くなかったわ」というような時もいます。
不思議ですよね???
何でこんな不思議なことが起こるのでしょうか?
その不思議に迫っていきたいと思います。
注射の痛みの原因は?
世の中では、注射が「痛い=注射が下手」というような考え方が広がっているかと思います。
しかし、先ほども話しましたがベテランや医者が注射を行ったとしても、必ずしもそれは痛くないとは言えないのです。
それは、なぜか??
それは、注射の痛みの原因は、刺した部位の皮膚に痛点があるかどうかにかかっているからなのです。
皮膚には無数の痛点が存在します。
そして、その痛点は人それぞれ場所が異なり、病理学的にもどのあたりに、どのようなかたちをして痛点が分布されているのかさえ分かっていないのが現状です。
そんな痛点を回避して注射をすることなど可能なのでしょうか???
不可能ですよね。
このことを、知っていただければ注射の痛みの有無は「運」によって決まることが分かっていただけると思います。
極論を言いますと、注射を刺して痛がられたら、それはたまたまそこに痛点が存在しており「運が悪かったんですね・・・」ということになってしまいます。
痛みを最小限にするために
それでも痛みを最小限にするためにできないことはありません。
何事にも努力は大切ですよね。
痛みを最小限にするためのポイントです。
①針を刺す時は迷わずに、一気に血管をめがけて刺す。
針を刺す時、一番痛みを感じるのは皮膚の上皮部分を通過するときです。その部分を少しでも早く通過できるよう一気に刺しましょう。経験上、新人看護師の練習相手になることも多々あります。新人看護師は恐る恐る、ゆっくりと針を刺したがりがちです。針が、プスッ~とゆっくり刺される恐怖と痛さは忘れられません(笑)
②可能な限り細い針を使用する。
必要な針をアセスメントし、可能な限り細い針を使用すると患者の負担は軽減されます。しかし、細いから良いという訳ではなく、細すぎるために採血の血球成分が崩れてしまったり、薬剤注入に時間がかかりすぎるなどの弊害もあります。針の太さを見極める必要があります。
③1回で決める
何度も刺すとそれだけ痛さが増しますよね。そうならないために何回も刺さないようにしましょう。採血をはじめ、注射をさす場合には、血管選びが重要になります。血管選びに成功していればその注射は成功するといっても過言ではありません。
④皮膚に刺してから探らない
皮膚に針を刺した後、ぐりぐりと皮膚の中を探ることってありますよね。それは凄く痛いのです。可能なかぎりやめてあげてください。
まとめ
やることさえやっていれば、注射で痛かったということはしょうがないと言えてしまいますね。
患者さんに「痛い」「へたくそ」などと言われても、しっかりと注射できているのならば、誰であってもそれ以上にできることはありません。
落ち込んだりせずに、しっかりと構えて注射をやっていきましょう。
自信の無さは、注射される側に伝わってしまいます。
気持ちだけでも、絶対に失敗しないという強い思いで行っていきましょう。
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