ローボルテージ(低振幅)の心電図波形の対応


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心電図波形でQRS波はあるのだが、「Brady」「Asystole」などのアラームが鳴り響くことはありませんか?
どうしたらアラームが鳴らなくなるのかと悩んだことはありませんか?

今回は、どうしてそのようなアラームが鳴るのか、どう対応していけばいいのかを説明していきます。

目次

ローボルテージ(低振幅)波形とは

「Brady」はHRアラームが設定した下限値を下回った場合に鳴り、
「Asystole」は心静止であるため、心電図上PQRST波が無い場合に鳴ります。

P波、QRS波、T波がしっかりあり、HRも下限値を下回る回数ではないのに、「Brady」や「Asystole」のアラームが鳴り響く。

それではなぜ、アラームが鳴り続けるのでしょうか??


まずはローボルテージ(低振幅)波形を見ていきましょう。

心電図モニターはQRS波の高い波を検出して心拍数を数えます。
しかし、図の波形のようにQRS波が小さいと心電図モニターが心拍数を検出することができないのです。

QRS波が検出できない状態が時折ある場合には「Brady」アラームが鳴り、
QRS波が全て検出できない状態が続いている場合には「Asystole」アラームが鳴ります。

対応

このままの状態ではアラームも頻回に鳴り続け業務に支障をきたします。

ローボルテージ(低振幅)波形の場合には、12誘導心電図を確認し、モニタリングするのに適した波形の確認できる誘導に変更することが必要です。

通常はⅡ誘導で心電図モニターの誘導を行なっていると思いますが、他の誘導でモニタリングすることによりローボルテージ(低振幅)波形が改善されます。

Ⅱ誘導以外の誘導方法について

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