仕事に失敗は付き物です。
それはベテランになってからももちろん失敗の無い人などいません。
もし、失敗しない人に見えても、実は他の人には見えないような失敗をしているはずです。
新人時代には様々な失敗をしてしまうことと思います。
しかし、どんなことが失敗につながりやすいのかを知っておくことで防げる失敗もあります。
今回は、ハッカ油の経験した失敗や他看護師のインシデントから学んだ失敗について共有し、これからの新人看護師に失敗しないようにして頂ければと思います。
目次
経管栄養に関する失敗
夜勤の明けで、多床室にて胃管チューブより経鼻経管栄養投与を行う患者がいました。
通常通りの手順に従い、胃泡音を確認した後に白湯から投与を開始しました。
その後、白湯が終了したため、栄養剤の投与を開始しました。
他患者への対応のため訪室した際に室内より甘いにおいがしたためおかしいなと思い経管栄養中の患者の元へと足を運んだらベッド下が栄養剤で濡れていました。
胃管チューブは2又に分かれており、通常は片方を蓋で閉じて、もう片方にチューブにつなげて投与します。
しかし、チューブの接続部を確認すると、両方の蓋が開いていたために、チューブのつながっていない方の穴から栄養剤も白湯も漏れ出てきて寝衣・シーツが汚れてしまっていました。
朝から行った寝衣・シーツ交換は忘れられません。
皆さん。
経管栄養を投与する場合には、チューブの接続部位も確認しましょう。
点滴投与に関する失敗
①点滴投与のスピード調整が上手くいかず、予定時間よりも早く点滴が終了してしまい、ルートが凝固してしまい抜針し、患者に負担をかけてしまった。
点滴刺入部によっては、腕を曲げ伸ばしすることにより滴下スピードが変化してしまうため、滴下数を計算し、適宜訪室して滴下のスピードの調節を行っていく必要があります。
②点滴の薬剤によっては、他の薬剤と混合することによって配合変化を起こしてしまい効果が減弱したり、結晶化してルート内の閉塞につながる場合があります。
例としては、抗生剤のセフトリアキソンNaやランソプラゾールなどがありますね。
心配な場合には、先輩や薬剤師に確認するといいでしょう。
採血に関する失敗
①駆血帯を巻いて採血を行いますが、採血終了後に駆血帯を巻いたまま針を抜くことにより血液が多量に穿刺部から流出してしまいシーツや寝衣などを汚してしまうこともあります。
針を抜く前に必ず駆血帯は外しましょう。
②看護師の永遠の課題ですが、採血やサーフロ留置は練習だけではなく、持って産まれた才能が必要です。
私自身何回採血やサーフロ留置で失敗したことか・・・。
それでも練習をするにこしたことはないので、とにかく練習することは大切です。
しかし、患者への注射で何回も失敗するわけにはいかないので、1~2回失敗したら先輩に代わってもらいましょう。
まとめ
ここで記載したことは、失敗したことのほんの一部です。
失敗する原因は様々あります。
失敗は誰にでもあるものです。
失敗したからといつまでも落ち込む必要はありません。
重要なのは、その失敗を繰り返さないようどうすればいいのかを考え、実践することです。
日々の業務の中で、どのようなことがあったのかを同期の看護師と情報共有することも大切だと思います。
失敗があなたを看護師として成長させてくれます。
失敗を恐れずに、どんどんがんばってください!!
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