リエントリーついて

心電図の勉強をしていると「リエントリー」という言葉をよく耳にしますよね。

ハッカ油ブログでも何度かリエントリーとは、刺激がぐるぐると回ることだと説明していますが、分かりにくい部分もあると思います。

今回はそんなリエントリーについていつもより詳しく説明していきたいと思います。

 

リエントリーとは

リエントリーとは日本語では「回帰、再び入る」と略されるようです。

刺激伝導系では、洞結節から始まり最後はプルキンエ線維に電気刺激が伝わります。

その間、通常ではそのほかの部分には電気刺激は伝わることはありません。

しかし、何らかの原因でその刺激伝導系の刺激が他の部分に繋がってしまうことがあります。

そして、繋がらなくてもよい場所に繋がってしまった電気刺激が、一部でぐるぐるとループしてしまっている状態が「リエントリー」といわれる状態です。

ぐるぐるとループすることにより、何度も刺激伝導系の中に、洞結節の刺激よりも早く入ってしまいます。

そのことにより、リエントリー性の不整脈は頻脈性になってしまうのですね。

 

代表的なリエントリー

下図に紫色の①~④が代表的なリエントリーになります。(*見づらい図になってしまっており申しわけありません。)
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①心房内リエントリー頻脈(AT)
三尖弁または僧帽弁の輪の上でリエントリーが発生している状態です。
ここで起こるリエントリー性頻脈は心房粗動(AFL)とも呼ばれます。

 

②房室結節リエントリー頻脈(AVNRT)
房室結節は、心房の収縮の後に心室が収縮する時間を作るという役割もあります。

言い換えると、心房収縮後に心室が収縮するという流れを行う調節をしているわけですね。
そのため、刺激伝導の速度が遅く、他のリエントリー回路とは違い大回りしなくてもリエントリー回路ができてしまうのです。

つまり、房室結節はリエントリーが発生しやすい場所なのですね。

ここで起こるリエントリー性頻脈は発作性上室性頻拍(PSVT)の約半数を占めているといわれています。

 

③房室リエントリー頻脈(AVRT)
通常では、心室から心房へと電気刺激が伝わることはありません。
ここで起こるリエントリー性頻脈はWPW症候群が有名です。

側副路(ケント側)というものが存在することにより、プルキンエ線維で終了するはずの電気刺激が、心房へと伝わってしまいます。

そのことにより、側副路からすぐに刺激が逆流して心房に伝わるといった状態になります。

 

心室頻拍(VT)
心室で発生したリエントリー性頻脈は心室頻拍(VT)と呼ばれています。

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