心エコーって難しいですよね。
勉強してみたい気持ちはあっても、なかなか気が乗らないなんてことも多々あると思います。
そこで、最低ここを覚えておけば大丈夫という部分をまとめてみました。
心エコーについて学び、日々の看護に活かしていきましょう!!
目次
心エコー検査とは
心エコー検査とは、心臓超音波検査のことを言います。
心エコー検査では、X線や造影剤を用いずにプローブを当てて,高周波の超音波を心臓に発信して,返ってくる反射波を受診し,心臓の様子を画像に映し評価する検査です。
非侵襲的に局所壁運動や弁膜症などの診断が可能で、妊婦や乳幼児でも安全に受けることができる検査です。
心エコーの正常値を把握しておくことで、異常を判断することができるため覚えておきましょう。
心エコー検査の正常値
大動脈径(AOD)
Aortic dimensionの略でAODです。
正常値:18~25mm
35mmを超えると動脈瘤がある可能性があります。
左室収縮末期径(LVDs)
Left Ventricular Dimension systoleの略でLVDsです。
正常値:25~34mm
左室拡張末期径(LVDd)
Left Ventricular Dimension diastoleの略でLVDdです。
正常値:41~52mm
左室中隔壁厚(IVST)
InterVentricular septum thicknessの略でIVSTです。
正常値:7~10mm
左室後壁壁厚(PWT)
left ventricular Posterior Wall Thicknessの略でPWTです。
正常値:7~10mm
13mmを超えると左室肥大を疑います。
左房径(LAD)
Left Atrial Dimensionの略でLADです。
正常値:28~36mm
40mmを超えると左室負荷のかかるMSやMRなどの疾患がある可能性があります。
左室駆出率(EF)
Ejection Fractionの略でEFです。
正常値:60%以上
50%以下だと心機能が低下していると判断します。
下大静脈径(IVC)
Inferior Vena Cavaの略でIVCです。
正常値:15~25mm
正常では呼吸性変動があり、全身の血管内ボリュームの目安となります。
熱中症などで脱水になるとIVCは虚脱し、心不全となると血管内ボリュームが増え呼吸変動が消失します。
一回心拍出量(SV)
Stroke Volumeの略でSVです。
正常値:70mm程度
虚血性心疾患での壁運動を評価しよう
虚血性心疾患(特に急性心筋梗塞)では、梗塞を起こした冠動脈支配域に合致した壁運動異常があるか、心内膜の動きだけでなく、壁厚の変化、線維化、瘢痕化、菲薄化などを観察します。
壁運動は以下のように評されます。
正常収縮⇒normokinesis
低収縮⇒hypokinesis
無収縮⇒akinesis
奇異性運動⇒dyskinesis
まとめ
やっぱり心エコーは難しいですね。
本当は他にも評価できることが多くあるみたいなのですが・・・本当に難しいです。
とりあえず、覚えておいて損はない心エコーについて載せてみました。
参考にしていただければ幸いです。
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